前置き
カスタムROM導入の続きであり本当の本題。
そもそもセルスタンバイとアンテナピクトの問題とは何なのか?
IIJmio SIMやイオンSIMなど通信キャリアから回線を借りて自社ブランドで通信サービスを提供している事業者のことをMVNO(Mobile Virtual Network Operator)と言う。
そしてこのMVNOのデータ専用SIMを使用すると
画面上部に表示される電波受信強度を示すアンテナピクトが×マークになり通信可能なのに圏外表示になってしまったり、
設定→電池(電源、バッテリーなど)→セルスタンバイの圏外時間が100%になったりします。
これらの何が問題かというと主に下記の2つ。
アンテナピクトを見ただけだとモバイルネットワークに繋がっているかわからない。
電波が届いて通信出来る状態なのに端末側は圏外(電話が届いていなくて通信できない)と勘違いし、
延々と電波を探し続けるためバッテリーの消費が早くなる。
この他にも「ネットに繋がっていないと動作しない」という機能を実装しているアプリなどが影響を受けて困ることも…。
とまあ簡単に書いたけど機種によって挙動が違ったり色々と入り組んだ複雑な問題です。
詳しいことはIIJの中の人のまとめ記事が参考になります。
実践
有り難いことにこの問題を回避するパッチがあるのでそれを使用します。
ブローヴちゃん: Android + データ専用 SIM での動作修正パッチ
自分は一番新しい datasim_framework_jar_patcher_20120317.zip を使用しました。
このバッチを実行するにあたって /system をマウントしていることが条件なので、
自分はCWMで mounts and storage → mount /system でマウントし、この状態でPCと端末を接続した状態でバッチを実行しました。
HTC Vividはこの状態でバッチは実行すれば万事解決。
しかし、Android 4.2のHTC Oneはこのままではダメだったので
execute.batをテキストエディタで開き、すべての「framework.jar」を「telephony-common.jar」に書き換える
ということをしてからバッチを実行しました。
というわけで実効。
日本語の 1 を選択。
環境テスト。
問題無いはず。
ここは何も入力しないで実行しました。
Xperiaじゃないけど 1 を選択。
ここは 0 で。
バッチ処理の開始。
処理が終わった後に改竄したファイルを端末内に戻すか訊かれるので y を選択して戻す。
最後に端末で実行しているCWMから
wipe cache partition → Yes - Wipe Cache
としてキャッシュを消去。
これで端末を再起動すれば完了です。
記事先頭の画像と違いちゃんと電波の受信強度が示されている。
圏外時間が0%に!
最後に
というわけでこれでHTC Oneがいっちょ前に使えるようになりました。
毎度毎度このために色々と手間暇かけるのもアレなので、データ専用SIMでもちゃんと動くようにしてほしいと願ってやまない今日この頃。
そしてこの問題はWindows Phoneにもあるのだった… (続かない
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