前置き
例の如く突然 HTC Vivid にカスタムROMを入れたくなったのでやってみた。
まずはXDAでカスタムROMを物色するも、どれもs-off(Security Off(セキュリティ オフ))が前提になっている。
一応s-onでもカスタムROMはインストール出来るけど、基本的には無限再起動状態に陥ってしまうらしい。
何人かは成功した人もいるみたいだけど条件がよくわからない感じ。
それならば素直にs-offにしますかー。と思いs-offにする方法を調べてみるとなんと端末をショートさせる必要があるという...(参考 )。
XDAフォーラムをざっと見るとコレに失敗して文鎮化した人はいなかったけど、HTC Vividは今の自分のメイン端末なので躊躇してしまう。
s-offにトライして文鎮化するよりも、s-onで無限ループに嵌まる方がいいよね? というわけでs-onのままカスタムROMをインストールしてみました。
実践
なんとなくその場のノリでやろうと決めたのと、失敗することが前提だったので写真やスクリーンショットをまったく撮っていなかったのが悔やまれる...。
・端末の状態
OSはAT&TのICS(Android 4.0.3)。
ブートローダはロック解除済み。
CWM(ClockworkMod Recovery)導入済み。
root取得済み。
・インストールするカーネルとカスタムROM
両方とも こちら のにしました(両方とも0.8を使用)。
バッテリーの保ちを改善したのがウリみたい。
AT&T ICSがベースになっているのでハードウェアの動作もそれなりに安心できる。
・バックアップ
CWMでバックアップを取り、念のためバックアップデータをPC側にもコピー。
・カーネルのインストール
説明文を読まずに fastboot モードに入り fastboot flash boot boot.img をしたところ起動しなくなってアタフタしました。
先ほどバックアップしたデータから boot.img を焼き直すことによって復帰。
今度は説明文を読み、bcmdhd.ko を端末に入れ、/system/bin/mpdecision と /system/bin/thermald をそれぞれリネーム。
そうしたら再度 fastboot flash boot boot.img とすると無事にカーネルのインストールが完了。
・カスタムROMのインストール
HOlICS_0.8Beta_en-beats.zip をSDカードに入れる。
CWMで wipe data/facroty reset、format /system をしてデータをクリア。
install from .zip file on Sd card でカスタムROMを選択しインストール。
インストール時にどういった設定にするか訊かれるので適当に答えましょう。
10分くらいでインストールはお終い。
そして予定通り無限再起動に嵌まる...。
とりあえずカスタムROMのインストール時の設定を色々弄ってみる。
が、やはりダメ。
確実にBeats Audioのロゴの部分で再起動がかかってしまう。
このROMは諦めて別のROMを入れようと思い再度カーネル(↑のやつ)をインストール。
すると、あれ?起動する??
今まで何度やっても止まっていたBeats Audioを華麗にスルーしついに念願のホーム画面に到達。

半信半疑のままにWi-Fi、Bluetooth、カメラなどの動作確認をしてみるも問題無し。
先日SIMロックを解除したことによって使えるようになったb-mobileのSIMを試してみるもちゃんとネットに繋がる。
うーん、一応インストールは上手くいったと言うことでいいのだろうか?


ソフトウェア情報はこんな感じ。

なんか色々と設定を弄れます。
まとめ
カーネル → カスタムROM → カーネル
の順番にインストールするとs-onのままでもインストールが出来ました。
勿論たまたま上手くいっただけで他のカスタムROMやs-onの端末で出来るとは限らない(というか無理でしょう)。
けれど、なんとかなる場合もあるということがわかったので良かった。
バッテリーはW-Fi、Bluetooth、モバイルネットワーク、GPSをオンした状態でスリープし、約8時間ほったらかしにしたところ100%から97%、つまり3%減っていました。
単純計算するとスリープ状態なら11日くらい保つということですね。
しかし、このカスタムROMを入れる前に計測は行っていなかったので本当に改善されたかは不明。
それよりもスクロールが前にも増して滑らかに感じるようになったのが嬉しいです。
前よりも指にスクロールが追従してくる感じ良いですね。
他にもいろいろと機能追加や修正があるので暫くの間は色々と弄ってみようと思います。